【ボランティア初心者にオススメ】子どもとの関わり方(褒め方・叱り方編)

子どもと関わる中で、「褒めても子どもが嬉しそうな反応をしない」「子どもの叱り方が分からず、子どもを傷つけてしまいそうで怖い」など、子どもの褒め方や叱り方について悩む場面もあるのではないでしょうか。今回は、子どもを褒めるとき、叱るときに参考になる心構えや気をつけることを紹介します。

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子どもを褒めるときの心構えとポイント

子どもと関わるときには、どのような子どもに対しても褒めるポイントがあることを大人が理解していることが大切です。特に、子どもが普段からできている行動は、「できて当たり前」と大人が感じ、褒めずに見過ごしてしまうことがあります。”忘れ物をしない””カバンの中がきれい”などの子どもが普段からできていることに対しても、大人が目を向けて積極的に褒めるようにしましょう。

では、どのように褒めるポイントを見つければ良いのでしょうか。ここでは、3つの褒める際のポイントを紹介します。

 

(1)子どもが努力した過程に目を向ける

テストの点数や成績など目に見える成果を出すまでに時間がかかる子どもや、時には思い通りに行かず、失敗してしまう子どももいます。子どもが前向きな気持ちを持ち続けることが出来るように、大人は結果だけに目を向けるのではなく、子どもが努力してきた過程に目を向けて褒めることが大切です。

また、子どもを褒めるときに、「えらい」「すごい」などの言葉以外に、「毎日勉強を頑張っていたね」など、大人が子どもの様子を見ていたことを伝えることで、嬉しいと感じる子どももいます。

 

(2)子どもが認めて欲しいところを褒める

子どもは褒めて欲しいところや認めて欲しいところを何らかの形で示していることがあります。大人は、子どもが示しているサインに気づくために、普段から子どもの言動や行動を気にかけるようにしましょう。子どもが認めて欲しいポイントとして4つの観点を紹介します。

  • 子どもが時間をかけて丁寧に行っていること。例えば、勉強のポイントをノートに丁寧にまとめているなど。
  • 子どもが自分から口にすること。例えば、「今日学校の小テストで満点だった」と自分から教えてくれるなど。
  • 子どもがいつも実行していること。例えば、顔を合わせた大人全員に挨拶をするなど。
  • 子どもが意識して変えていること。例えば、他の人が話しているときにスマートフォンを触らなくなったなど。

 

(3)子どもが自覚してない良いところを褒める

子どもは自分らしさや自分の良いところに気づいていないことがあります。子ども自身が気づいていない良いところを大人が積極的に褒めることが大切です。子どもは、今まで気づいていなかった自分の良さに気づくことで、大人に褒められた自分らしさや自分の良いところをさらに伸ばそうと意識するようになるかもしれません。

例えば、ある子どもが、いつも問題を解いた後に消しゴムのかすを集めてゴミ箱に捨てていたとします。本人は無意識にやっている行動かもしれませんが、大人がその子どもの良いところを褒めることで、子どもは掃除や整理整頓などを意識的に取り組むようになるかもしれません。

 

子どもを叱るときの心構えとポイント

「叱り」とは、大人が子どもに対して期待する行動と子どもの実際の行動の差を、子どもに気づいてもらうための行為であると捉えましょう子どもを叱るときには、子どもの行動がその子どもが持つ本来の良さから乖離しているから叱っている、という心構えを持ちましょう。

子どもとのコミュニケーションに慣れていない場合、子どもを叱る行為を難しいと感じるかもしれません。子どもが、自分は大人の気分や感情に任せて叱られていると感じないように、子どもを叱る際のポイントを紹介します。

 

(1)すぐに叱る

子どもの望ましくない行動に大人が気がついたときに、その場ですぐに叱ることが大切です。すぐに叱らなければ、子どもは自分の行動が許されたと思うかもしれませんし、大人に叱られたときに「どうして今更叱られるんだろう」と不満に思うこともあります。

 

(2)行動を叱る

子どもを叱るときには、大人の期待した行動とは違う子どもの行動を叱るようにし、子どもの性格や特徴を叱らないように気をつけましょう。

 

(3)叱り方を変える

大人の期待した行動と子どもの行動がどのくらい乖離しているかによって、叱り方を変えるとよいかもしれません。誰が見ても明らかに正したほうがよいことを叱る場合と、大きな問題はないけれど大人が描いた期待とは違う場合とは、前者の方がより強く叱る必要があります。

また、大人が子どもを叱った後の接し方も大切です。これから紹介する3つのポイントを意識できるとよいでしょう。

  • 子どもの行動が変化したことを確認し、その行動を褒める
  • 子どもが叱られた行動を挽回するための機会を用意する
  • 叱った場面とそれ以外の場面を区別する

 

まとめ

  • どのような子どもに対しても褒めるポイントがある
  • 子どもを褒める際のポイント
    (1)子どもが努力した過程に目を向ける
    (2)子どもが認めて欲しいところ(①時間をかけて丁寧に行っていること②自分から口にすること③いつも実行していること④意識して変えているところなど)を褒める
    (3)子どもが自覚していない良いところを褒める
  • 「叱り」とは、大人が子どもに期待する行動と子どもの実際の行動の差を、子どもに気づいてもらうための行為である
  • 子どもを叱る際のポイント
    (1)すぐに叱る
    (2)行動を叱る
    (3)叱り方を変える
  • 子どもを叱った後のポイント
    (1)子どもの行動が変化したことを確認し、その行動を褒める
    (2)子どもが叱られた行動を挽回するための機会を用意する
    (3)叱った場面とそれ以外の場面を区別する

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