【24年度10月版】子ども支援事業の資金調達 ~活用できる助成金例のご紹介~

子どもたちを継続的にサポートしていく活動のために、必要不可欠なのが資金調達です。

NPO法人/社団法人などの非営利団体の資金調達の方法の一つとして、助成金があります。今回は、子ども支援に関わる事業で活用できる助成金の例をご紹介します。

※全て2024年9月27日時点の情報です。詳細や最新の情報は各助成金のホームページにてご確認ください。

※ご質問等は各主催団体様へ直接お問い合わせください。

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目次

助成金の活用

助成金は、民間の財団や基金が特定の事業などを支援するために提供するものです。申請後、審査を通過できれば、返済不要なまとまった資金を手に入れることができます。

基本的に助成金には、対象団体種類や用途、助成金の消化期間の定めがあり、対象事業終了時には会計報告書や事業報告書を提出する義務があります。それぞれの助成プログラムの募集要項をよく読んで必要事項を理解し、自団体の取組に適した助成制度に計画的に申請することが重要です。

募集中の子ども支援関連事業で活用できる助成金(24年9月27日現在)

学習支援/居場所づくり/子ども食堂など、子ども支援に関わる事業で活用できる助成金のうち、2024年9月27日現在募集中の助成金の例をご紹介します。(※応募締切順で掲載)

「発達障がい」とともに生きる~ 豊かな地域生活応援助成2025(社会福祉法人 朝日新聞厚生文化事業団)

当事者の苦手なこと、困り事に寄り添う支援や、得意分野を伸ばす活動、学校や職場・家庭以外の場所(サードプレイス)や余暇を充実させるための活動に加え、家族や支援者をサポートする活動などを応援します。

令和7年度 キリン・福祉のチカラ応援事業(公益財団法人 キリン福祉財団)

地域に根付く福祉活動として、障害児・者、高齢者、子どもなどの福祉向上に関わる、幅広いボランティア活動を実施する団体に対して助成します。

令和7年度 キリン・福祉のチカラ開拓事業(公益財団法人 キリン福祉財団)

障害者福祉分野、高齢者福祉分野、児童・青少年健全育成分野、地域社会福祉分野のボランティア活動を、長期的な視点に立って全国や広域にまたがり実施している、または活動しようと考えている次のような団体に対して助成します。

SMBC グループライジング基金(三井住友ファイナンシャルグループ)

貧困・格差の状態にある子どもやその家族を対象に、教育や挑戦の機会の提供を通して、貧困・格差の連鎖解消に取り組む事業を対象とた助成金です。

  • 助成金学:
    • 1年コース:1団体あたりの上限300万円
    • 3年コース:1団体あたりの上限1,000万円(3年間)
  • 募集期間:2024年9月17日(火)〜11月15日(金)15:00
  • URL:https://jphilpartner.com/rising2024oubo/

2025年度“児童・少年の健全育成助成”(公益財団法人 日本生命財団)

地域活動の一環として、子どもたちが行う自然体験・生活体験活動、仲間づくりや文化の伝承活動や地域の子育て支援活動を定期的・日常的に継続して実践している民間の団体・グループに対して、その活動に常時・直接必要な物品を助成します。

こどものみらい基金(一般財団法人 サウンドハウスこどものみらい財団)

こどもの心と体を癒す居場所づくりに寄与する事業や児童虐待を予防するための被虐待児の経験をもつ人たちの心のケアに取り組む事業、孤独を抱える女性が安心して出産、子育てができる優しい社会づくりを実現するための取り組みに対して助成します。

子ども支援関連事業で活用できる主な助成金例

例年募集実績のある、子ども支援関連事業で活用できる助成金の例をご紹介します。これから年末にかけて募集が開始されるであろう助成金もありますので、ぜひご参考ください。(※例年の募集時期が近い順で掲載)

経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成(公益財団法人ベネッセこども基金)

経済的な困難を抱える子どもたちの多様かつ複雑な課題の解決に取り組む団体に対して、自立的な事業継続や新たな事業へのチャレンジに中長期で取り組む事業に、複数年(最大3か年)の助成を行います。

赤い羽根福祉基金(社会福祉法人中央共同募金会)

社会的孤立や生活困窮の状態にある人々への支援、認知症高齢者や障がい児・者への生活支援、ひとり親家庭、児童虐待など、「制度の狭間」にある生活課題の解決のための助成金です。

ドコモ市民活動団体助成事業(NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド)

将来の担い手である子どもたちの健やかな育ちを応援する活動に取り組んでいる全国の市民活動団体に対して、助成を行います。

  • 助成額(前回):
    • 子どもの健全な育成を支援する活動:1団体あたり上限80万円(前年度採択団体からの応募については、1団体あたり上限110万円)
    • 経済的困難を抱える子どもを支援する活動:1団体あたり上限110万
  • 募集期間:未定(前回は、2024年2月20日~3月31日)
  • URL:https://www.mcfund.or.jp/jyosei/

丸紅基金社会福祉助成金(社会福祉法人 丸紅基金)

既存の社会福祉分野(障がい、高齢、児童・青少年)のほか、引きこもり支援、生活困窮者支援、子ども(地域)食堂、女性保護、地域コミュニティ活動などを対象としています。

  • 助成額(前回):1団体あたり上限300万円
  • 募集時期:未定(前回は、24年5月1日~24年6月30日)
  • URL:https://www.marubeni.or.jp/

SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞(公益財団法人 岩佐教育文化財団)

国連が採択したSDGsの趣旨に合致した活動を続けるうえで、資金が必要な団体や厳しい環境のもとで地道に努力を続ける個人に助成し、その存在と活動内容を奨励するとともに連携の和を広げ、持続可能な社会の実現をはかることを目的とします。(教育や福祉など全8部門)

  • 助成額(前回):1団体あたり上限1,000万円
  • 募集期間:2024年10月11日(金)~開始予定
  • URL:https://sdgs-iwasazaidan.com/

つなぐ助成/長谷川基金助成(公益財団法人つなぐいのち基金)

児童の社会的養護施設や養護施設に入居する児童、難病児、一人親・里親・貧困家庭の児童など、社会的ハンデキャップを抱える子どもたちを支援する団体や事業プロジェクトに助成を行います。

  • 助成額(前回):1団体20~100万円(つなぐ助成)もしくは10名以上に対して総額100万円〜(長谷川基金助成)
  • 募集期間:未定(前回は、24年3月28日~24年6月30日まで)
  • URL:http://tsunagu-inochi.org/notice/application-for-grants/

Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs 国内助成(特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド)

世界的な社会課題である「貧困の解消」に向けて取り組むNPO/NGOが持続的に社会変革に取り組めるよう、第三者の客観的視点を取り入れながら組織課題を明らかにする組織診断や、具体的な組織課題の解決、組織運営を改善するための組織基盤強化の取り組みに助成します。

こどもの未来応援基金(独立行政法人福祉医療機構)

貧困の状況にある子ども等に寄り添って草の根で支援を行っているNPO等に対して支援を行います。

  • 助成額(前回):1団体あたりの上限300万円(少額支援枠は30万円または100万円)
  • 募集時期:未定(前回は、24年7月31日~24年9月17日)
  • URL:https://www.wam.go.jp/hp/cat/kodomomiraikikin/

赤い羽根共同募金(47都道府県共同募金会)

都道府県ごとに、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体に助成を行っています。詳細な助成プログラムは、各都道府県のページよりご確認いただけます。

助成金情報の調べ方

助成金の最新情報は、以下のデータベースやウェブサイトから調べることができます。今後も様々な助成金が募集を開始する可能性がありますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください!(※参考:文部科学省民間助成情報

NPOウェブNEWS(運営:特定非営利活動法人セイエン)

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