【25年度9月版】子ども支援事業の資金調達 〜活用できる助成金例のご紹介〜

子どもたちを継続的にサポートしていく活動のために、必要不可欠なのが資金調達です。

NPO法人/社団法人などの非営利団体の資金調達の方法の一つとして、助成金があります。今回は、子ども支援に関わる事業で活用できる助成金の例をご紹介します。

※全て2025年9月24日時点の情報です。詳細や最新の情報は各助成金のホームページにてご確認ください。
※ご質問等は各主催団体様へ直接お問い合わせください。

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助成金の活用

助成金は、民間の財団や基金が特定の事業などを支援するために提供するものです。申請後、審査を通過できれば、返済不要なまとまった資金を手に入れることができます。

基本的に助成金には、対象団体種類や用途、助成金の消化期間の定めがあり、対象事業終了時には会計報告書や事業報告書を提出する義務があります。それぞれの助成プログラムの募集要項をよく読んで必要事項を理解し、自団体の取組に適した助成制度に計画的に応募をしましょう。

募集中の子ども支援関連事業で活用できる助成金(25年9月24日現在)

学習支援/居場所づくり/子ども食堂など、子ども支援に関わる事業で活用できる助成金のうち、2025年9月24日現在募集中または直近で募集を開始する助成金をいくつかご紹介します。(※応募締切順で掲載)

塩沼亮潤 大阿闍梨基金(公益財団法人 パブリックリソース財団)

困窮家庭の子どもや生活困窮者の支援を行っている非営利団体を対象にした助成金です。困窮家庭の子どもを支援する事業、生活困窮者(ホームレス、居住困難者)を支援する活動を行っている非営利団体を助成の対象としています。

東海子どもワクワク基金(日本フィランソロピック財団)

子どもに楽しみや発見、驚きや感動といった感性が刺激される体験を提供する事業を対象とした助成金です。※この助成金は東海4県(愛知・静岡・三重・岐阜)在住の子どもたちを対象とした事業に限定されています。

2025年度 住民参加型福祉活動資金助成(公益財団法人 SOMPO福祉財団)

地域における高齢者・障害者・子ども等に関する複合的な生活課題に、地域住民が主体となって、包括的な支援を行う活動を対象とした助成金です。※募集地域は西日本地区(詳細は以下URLページを参照)に限定されています。

2026年度 「子ども第三の居場所」(日本財団)

子どもたちが安心して過ごせる環境で、自己肯定感や将来の自立に向けて生き抜く力を育む「子ども第三の居場所」を全国に拡大することを目的とした助成金です。
「子ども第三の居場所」の開設と運営に関する事業が対象となります。

2025年度SMBCグループライジング基金 公募寄付(三井住友ファイナンシャルグループ)

貧困・格差の状態にある子どもやその家族を対象に、教育や挑戦の機会の提供を通して、貧困・格差の連鎖解消に取り組む事業を対象とした助成金です。1年コースと3年コースの2つのコースで募集を行っています。

  • 助成額:1団体あたり300万円以内(1年コース)、1団体あたり最大1000万円以内(3年コース)
  • 締め切り:2025年10月31日(金)15:00
  • URL:https://smbcrising.etic.or.jp/2025bosyu

2026年度 日本郵便年賀寄付金配分団体の公募(日本郵便株式会社)

民間公益団体の組織基盤強化や透明性の向上を目的とした助成金です。ヤングケアラーへの支援事業など、子どもへの支援も対象の助成事業に含まれています。

令和8年度子どもゆめ基金助成活動(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)

子どもたちの健全な育成にむけた活動を支援することを目的とした助成金です。1)自然体験活動、2)科学体験活動、3)交流を目的とする活動、4)社会奉仕活動、5)職場体験活動、6)総合・その他の体験活動、7)読書活動が助成の対象活動となります。

  • 助成額:1件あたり600万円(全国規模の活動)、200万円(都道府県規模の活動)、100万円(市区町村規模の活動)
  • 締め切り:2025年11月26日(水)17:00
  • URL:https://yumekikin.niye.go.jp/jyosei/index.html

2026年度 “児童・少年の健全育成助成”(公益財団法人 日本生命財団)

子どもの健全な育成に向けた、1)自然と親しむ活動、2)異年齢・異世代交流活動、3)子育て支援活動、4)療育支援活動、5)フリースクール活動を支援の対象とした助成金です。活動に必要となる物品を助成します。

社会貢献基金制度(一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会)

地域の種々の災害の救済、社会福祉事業、環境保全事業、国際協力など社会貢献活動を行う各種団体等への助成を目的としています。

子ども支援関連事業で活用できる主な助成金例

例年募集実績のある、子ども支援関連事業で活用できる助成金の例をご紹介します。これから年末にかけて募集が開始されるであろう助成金もありますので、ぜひご参考ください。(※例年の募集時期が近い順で掲載)

公益財団法人 キューピーみらいたまご財団 助成事業

食を通した産前産後ケアのための食育活動団体、子どもたちが過半数を占める多世代食堂や、地域食堂等を対象事業に含んでいる助成金です。複数の助成プログラムがあり、プログラムによって助成額は異なります。

ドコモ市民活動団体助成事業(NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド)

将来の担い手である子どもたちの健やかな育ちを応援する活動に取り組んでいる全国の市民活動団体に対して、助成を行います。

  • 助成額(前回):
    • 子どもの健全な育成を支援する活動:1団体あたり上限80万円(前年度採択団体からの応募については、1団体あたり上限110万円)
    • 経済的困難を抱える子どもを支援する活動:1団体あたり上限110万
  • 募集期間:未定(前回は、2025年2月18日~3月31日)
  • URL:https://www.mcfund.or.jp/jyosei/

こどものみらい基金(一般財団法人 サウンドハウスこどものみらい財団)

こどもの心と体を癒す居場所づくりに寄与する事業や児童虐待を予防するための被虐待児の経験をもつ人たちの心のケアに取り組む事業、孤独を抱える女性が安心して出産、子育てができる優しい社会づくりを実現するための取り組みに対して助成します。

赤い羽根共同募金(47都道府県共同募金会)

都道府県ごとに、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体に助成を行っています。詳細な助成プログラムは、各都道府県のページよりご確認いただけます。

公益財団法人 原田積善会 助成事業

経済格差や社会的孤立に苦しむ子ども・若者、病気を抱えた子どもとその家族に焦点を当て、助成を行うことを目的としています。

助成金情報の調べ方

助成金の最新情報は、以下のデータベースやウェブサイトから調べることができます。今後も様々な助成金が募集を開始する可能性がありますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください!(※参考:文部科学省民間助成情報

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