【23年度11月版】子ども支援事業の資金調達 ~活用できる助成金例のご紹介~

子どもたちを継続的にサポートしていく活動のために、必要不可欠なのが資金調達です。

NPO法人/社団法人などの非営利団体の資金調達の方法の一つとして、助成金があります。今回は、23年11月8日現在募集中の子ども支援に関わる事業で活用できる助成金の例や、これから募集の可能性のある主な助成金の例をご紹介します。

※全て23年11月8日時点の情報です。詳細や最新の情報は各助成金のホームページにてご確認ください。
※ご質問等は各主催団体様へ直接お問い合わせください。

助成金の活用

助成金は、民間の財団や基金が特定の事業などを支援するために提供するものです。申請後、審査を通過できれば、返済不要なまとまった資金を手に入れることができます。

基本的に助成金には、対象団体種類や用途、助成金の消化期間の定めがあり、対象事業終了時には会計報告書や事業報告書を提出する義務があります。それぞれの助成プログラムの募集要項をよく読んで必要事項を理解し、自団体の取組に適した助成制度に計画的に応募をしましょう。

23年度11月8日現在募集中の子ども支援関連事業で活用できる助成金例

学習支援/居場所づくり/子ども食堂など、子ども支援に関わる事業で活用できる助成金のうち、23年11月8日現在募集中の助成金の例をご紹介します。(※応募締切順で掲載)

2024年度“児童・少年の健全育成助成”(公益財団法人 日本生命財団)

地域活動の一環として、子どもたちが行う自然体験・生活体験活動、仲間づくりや文化の伝承活動や地域の子育て支援活動を定期的・日常的に継続して実践している民間の団体・グループに対して、その活動に常時・直接必要な物品を助成します。

「食」の課題解決に向けた助成金(キューピーみらいたまご財団)

子どもの貧困対策として、食を通した支援を行なっている団体への助成金です。5つの助成プログラム(A:食育活動助成、B-1:食を通した居場所づくり助成、B-2:スタートアップ助成、B-3:冷凍冷蔵庫助成、B-4:食支援活動助成)が用意されています。

令和6年度子どもゆめ基金助成活動(独立行政法人 国立青少年教育振興機構 子どもゆめ基金部)

未来を担う夢を持った子どもの健全育成を進めるため、民間団体が実施する自然の中でのキャンプや科学実験教室などの体験活動、絵本の読み聞かせ会などの読書活動などへの支援を行っています。

  • 助成額:参加者の募集規模によって異なる
  • 締切:
    • 一次募集:2023年11月21日(火)17:00まで
    • 二次募集:2024年5月1日(水)~6月18日(火)17:00まで
  • URL:https://yumekikin.niye.go.jp/jyosei/index.html

SMBC グループライジング基金(三井住友ファイナンシャルグループ)

貧困・格差の状態にある子どもやその家族を対象に、教育や挑戦の機会の提供を通して、貧困・格差の連鎖解消に取り組む事業を対象とた助成金です。

  • 助成金学:
    • 1年コース:1団体あたりの上限300万円
    • 3年コース:1団体あたりの上限1,000万円(3年間)
  • 締切:2023年11月24日(金)15:00まで
  • URL:https://jphilpartner.com/rising2023oubo

「みてね基金」第四期 イノベーション助成(みてね基金)

「みてね基金」では、子どもやその家族を取り巻く社会課題の解決に取り組む非営利団体に対し、資金提供および活動支援を行っています。「イノベーション助成」では、自団体の活動で生み出される社会的なインパクトに加えて、自団体を超えた、より大きな社会システムの変革につながりうる提案を求めています。

子ども支援関連事業で活用できる主な助成金例

例年募集実績のある、子ども支援関連事業で活用できる助成金の例をご紹介します。これから年末にかけて募集が開始されるであろう助成金もありますので、ぜひご参考ください。(※例年の募集時期が近い順で掲載)

経済的困難を抱える子どもの学び支援活動助成(公益財団法人ベネッセこども基金)

経済的な困難を抱える子どもたちの多様かつ複雑な課題の解決に取り組む団体に対して、自立的な事業継続や新たな事業へのチャレンジに中長期で取り組む事業に、複数年(最大3か年)の助成を行います。

  • 助成額(前回):1団体あたりの上限900万円(3か年総額)
  • 募集時期:23年11月の募集開始を予定(前回は、23年1月5日締切)
  • URL:https://benesse-kodomokikin.or.jp/subsidy/

赤い羽根福祉基金(社会福祉法人中央共同募金会)

社会的孤立や生活困窮の状態にある人々への支援、認知症高齢者や障がい児・者への生活支援、ひとり親家庭、児童虐待など、「制度の狭間」にある生活課題の解決のための助成金です。

  • 助成額(前回):1件あたりの上限1,000万円
  • 募集時期:未定(前回は、22年11月25日〜23年1月11日まで)
  • URL:https://www.akaihane.or.jp/kikin/#07

ドコモ市民活動団体助成事業(NPO法人モバイル・コミュニケーション・ファンド)

将来の担い手である子どもたちの健やかな育ちを応援する活動に取り組んでいる全国の市民活動団体に対して、助成を行います。

  • 助成額(前回):1団体あたりの上限最大100万円(対象事業によって異なる)
  • 募集時期:未定(前回は、2023年2月20日~2023年3月31日)
  • URL:https://www.mcfund.or.jp/jyosei/

丸紅基金社会福祉助成金(社会福祉法人 丸紅基金)

既存の社会福祉分野(障がい、高齢、児童・青少年)のほか、引きこもり支援、生活困窮者支援、子ども(地域)食堂、女性保護、地域コミュニティ活動などを対象としています。

  • 助成額(前回):1団体あたり上限200万円
  • 募集時期:未定(前回は、23年5月1日~23年6月30日)
  • URL:https://www.marubeni.or.jp/

つなぐ助成/長谷川基金助成(公益財団法人つなぐいのち基金)

児童の社会的養護施設や養護施設に入居する児童、難病児、一人親・里親・貧困家庭の児童など、社会的ハンデキャップを抱える子どもたちを支援する団体や事業プロジェクトに助成を行います。

子ども育成支援事業(社会福祉法人 読売光と愛の事業団)

「子どもの貧困」問題の解消を主な目的としており、援助を必要としている子どもたちの支援活動をしている団体に対して、助成を行います。

こどもの未来応援基金(独立行政法人福祉医療機構)

貧困の状況にある子ども等に寄り添って草の根で支援を行っているNPO等に対して支援を行います。

  • 助成額(前回):1団体あたりの上限300万円(少額支援枠は30万円または100万円)
  • 募集時期:未定(前回は、2023年8月10日~2023年9月19日)
  • URL:https://www.wam.go.jp/hp/cat/kodomomiraikikin/

年賀寄付金による社会貢献事業助成(日本郵便株式会社)

「社会福祉の増進を目的とする事業」「青少年の健全な育成のための社会教育を行う事業」「開発途上にある海外の地域からの留学生又は研修生の援護を行う事業」など10事業に対して助成を行っています。

  • 助成額(前回):1団体あたりの上限500万円(活動・チャレンジプログラムのみ上限50万円)
  • 募集時期:未定(前回は、23年9月11日~23年11月2日)
  • URL:https://www.post.japanpost.jp/kifu/

赤い羽根共同募金(47都道府県共同募金会)

都道府県ごとに、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体に助成を行っています。詳細な助成プログラムは、各都道府県のページよりご確認いただけます。

助成金情報の調べ方

助成金の最新情報は、以下のデータベースやウェブサイトから調べることができます。今後も様々な助成金が募集を開始する可能性がありますので、ぜひ定期的にチェックしてみてください!(※参考:文部科学省民間助成情報

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