無料・匿名・LINEでも相談可能!子ども自身が直接相談できるホットラインまとめ

子どもの抱える悩みとして、いじめや虐待、不登校など様々なものがあります。子どものSOSに対して、どのように対応すれば良いのか困っている支援者も多いのではないでしょうか。

支援者自身が子どものSOSに対応することが難しい場合、支援者以外にも子どもがSOSを言える場所としてホットラインがあるということを子どもに伝えるという方法があります。

今回は、子どもの悩みを相談することができるホットラインについて紹介します。
電話ではなく文字だからこそSOSを伝えることができる場合もあると思うので、SNSで相談できるホットラインも紹介します。

ホットラインって何?

ホットラインは、「誰にも話せないけど話したい」、「助けてほしいけど周りに頼れる人がいない」などの悩みや不安を抱えている子どもが、気軽に直接相談できる方法の1つ。最近は、電話やメールの他にも、LINEなどの普段使い慣れているSNSでも相談することができます。

子どもを対象にしたホットラインについて、相談方法ごとに分けて紹介します。

様々な相談方法があるホットライン

いのちの電話

一般社団法人日本いのちの電話連盟が運営しています。

相談内容

自殺予防を主な目的としたさまざまな悩みごと匿名で相談することができます。

相談方法

電話(全国のいのちの電話、ナビダイヤル、フリーダイヤル)とインターネット相談があります。

  • 全国のいのちの電話
    全国のいのちの電話一覧から、住んでいる都道府県を探して連絡してください。
    都道府県によりますが、24時間対応英語対応のところもあります。
    ここでは東京都の電話番号を掲載しております。
    東京いのちの電話(24時間対応):03-3264-4343
    東京多摩いのちの電話(24時間対応):042-327-4343
    東京英語いのちの電話(午前9時~午後11時):03-5774-0992
  • ナビダイヤル
    有料ではありますが、ナビダイヤルを使ったネットワークでより多くの人とつながれるようにしています。受付時間は、午前10時~午後10時までです。
    電話番号:0570-783-556
  • フリーダイヤル
    毎日午後4時~午後9時まで、毎月10日は午前8時~翌11日午前8時まで運営しています。多くの悩みを抱えている人の話を聞くために、長時間、多数回利用の方には一定期間お休みをとってもらう仕組みを導入しています。
    電話番号:0120-783-556
  • インターネット相談
    1期間(最大6か月)に3回までと回数制限を行うなど、利用制限があります。
    また、相談を行う前にネット相談のページから新規登録を行う必要があります。
    詳細は、いのちの電話ホームページの「ネット相談の手順」のページを確認してください。

URL:https://www.inochinodenwa.org/

チャイルドライン

NPO法人チャイルドライン支援センターが運営しています。

相談内容

日本全国の18歳までの子ども専用で、どんな内容でも人に話したいことがあれば相談することができます。具体的な例として、次のようなことが挙げられます。

  • 困っていることや悩んでいること
  • 友達や保護者、先生など誰にも話せないこと
  • なんとなく寂しいとき
  • 嬉しかったこと

相談時に名前や連絡先などを伝える必要はなく、子ども自身の許可を得ずに家族や学校、周りの人などに話した内容が伝わることはありません。

相談方法

電話とチャットの2種類があります。

  • 電話
    電話で相談したい場合、実施時間は12月29日から1月3日以外は毎日運営しており、基本的には午後4時~午後9時で受け付けています(一部の地域では受付時間を延長している場合があります)。相談が混みあいやすい午後4時~午後6時までは繋がりにくい可能性があるので、繋がらない場合は、時間を空けて再度かけ直してみてください。

    電話番号:0120-99-7777(通話料無料) 

  • チャット
    チャットで相談したい場合は、チャイルドラインのサイト内の「チャットを始める」というところから、インターネット上で相談員さんと話すことができます。チャット相談は毎日実施されていないため、チャイルドラインホームページに掲載してあるカレンダーから実施日時を確認してください。対応時間は、電話と同様で午後4時~午後9時までで、こちらも無料で相談することができます。

URL:https://childline.or.jp/

よりそいホットライン

一般社団法人社会的包摂サポートセンターが運営しています。

相談内容

年齢制限はなく、次に挙げている悩みごとなど、どんなことでも相談することができます。

  • 暮らしの困りごと、悩みを聞いてほしい
  • DVや性暴力など女性の相談
  • 死にたいほどつらいとき
  • 10代20代の女の子の相談
  • 性別の違和や同性愛などに関わる相談
  • さまざまな災害で被災された方

相談には専門の相談員が対応しており、外国語で相談することもできます

相談方法

相談方法は電話、FAX、チャットです。

  • 電話で相談したいとき
    日本語の場合、24時間通話料無料で相談することができます。
    外国語の場合は曜日・時間帯によって実施日が異なり、時間は午前10時~午後10時までです。詳細はよりそいホットラインのホームページチラシで確認してください。
    電話番号:
    (岩手県・宮城県・福島県以外にお住まいの方)0120-279-338
    (岩手県・宮城県・福島県にお住まいの方)0120-279-226
  • FAXやチャットで相談したいとき
    FAX:0120-773-776
    チャット:相談時間は毎日16時~22時までであればリアルタイムで返答します。
    詳細は、チラシの「困りごとなんでもチャット相談」の部分で確認してください。

URL:https://www.since2011.net/yorisoi/

子どもの人権110番

法務省人権擁護局・全国人権擁護委員連合会が運営しています。

相談内容

いじめや不登校、家の人に嫌なことを言われるなど、先生や保護者に話しにくい悩みを相談することができます。また、「こんなことで困っている友達がいる」など、自分の悩みごとでなくても相談することができます。

秘密は厳守されるので、相談したことが学校や保護者の方に伝わることはありません。

相談方法

電話とメールの2種類があります。

  • 電話で相談したいとき
    月曜日から金曜日までの午前8時30分~午後5時15分までが受付時間で、通話料は無料です。
    電話番号:0120-007-110
  • メールで相談したいとき
    子どもの人権110番のホームページにある「インターネット人権相談受付窓口」から何時でも相談することができます。返信には数日かかります。

URL:https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html

都道府県警察の少年相談窓口

全国の都道府県警察が実施しています。

相談内容

いじめや犯罪等の被害に遭い、悩んでいる子どもが相談することができます。

相談方法

お住まいの都道府県によって異なりますが、電話やメールで相談することができます。
例えば、東京都の場合は電話のみの対応となっています。
電話番号:
ヤングテレホンコーナー(
03-3580-4970)
新宿少年センター相談電話(03-5348-3415)
詳細は警視庁の都道府県警察の少年相談窓口のホームページを確認してください。


URL:https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/syonen/soudan.html

電話で相談できるホットライン

24時間子供SOSダイヤル

全都道府県及び指定都市教育委員会で運営しています。
いじめなどの子どもの悩みについて相談することができます。
24時間毎日実施しているので、いつでも相談することができます。
電話番号:0120-0-78310
URL:https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm

子どもの虐待ホットライン

認定NPO法人児童虐待防止協会が運営しています。

18歳までの子どもが対象で、保護者から叩かれたり蹴られたりなどの虐待や、身体を触られたりなどの性的虐待、保護者の帰りが遅くて誰もご飯を用意してくれないといったネグレクトなど、虐待関係の悩みや困りごとについて相談することができます。また、自分のことだけではなく「友達の体にあざを見つけた」など友達のことでも相談することができます

福祉や心理、教育などの資格を持った専門家の人が、相談員として対応してくれます。名前などは伝える必要はなく、秘密は守ってくれます。

受付時間は月曜日から金曜日で、午前11時~午後4時までです。

電話番号:06-6646-0088

URL:https://www.apca.jp/hotline.html

#いのちSOS

NPO法人自殺対策支援センターライフリンクが運営しています。

「死にたい」「消えたい」「生きることに疲れた」などいのちの限界を感じたり、誰にも話せない、話したくないけど誰かに聞いてもらいたいなどの気持ちや悩みを専門の相談員に相談することができます。

必要な場合は、相談内容を支援機関などと共有することがありますが、その場合は本人の同意を得てから行います。

相談受付時間は毎日で月曜日と木曜日は24時間、それ以外の曜日は8時~24時までで、通話料は無料です。

電話番号:0120-061-338

URL:lifelink.or.jp

こころのほっとライン

NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアが運営しています。

悩みごとや困りごとについて専門知識を持つ相談員相談することができます。

1回20分で、1日2回まで無料で利用することができます(通話料は発生します)。実施日や時間は日によって異なるため、ほっとラインカレンダーにて確認してください。
電話番号:050-5491-9824

URL:https://www.npo-tms.or.jp/service/hotline.html

BONDプロジェクト

NPO法人BONDプロジェクトが運営しています。

学校に行きたくない、いじめを受けている、望まない性行為をしたなどの様々な悩みを抱えた10代・20代の女性が相談することができます。

電話番号によって受付日・時間が異なります。
080-9501-5220(月曜日、土曜日 午後6時~午後9時)
070-6648-8318(水曜日、日曜日 午後2時~午後7時)

URL:https://bondproject.jp/line.html#id

SNS(LINE)で相談できるホットライン

ユキサキチャット

認定NPO法人D×Pが運営しています。

進路やこれからの生活について悩んでいる子どもが相談することができます。

無料で相談することができ、相談内容の秘密は守られます。

URL:https://www.dreampossibility.com/yukisakichat/

わかものメンタルサポート協会によるLINE相談

どこにも居場所がなく、相談する人も周りにいなくて孤独を抱えている10代の子どもが相談することができます。匿名で相談することができ、本人が望まない通報等もありません。

受付時間は毎日24時間なので(返信に時間を要する場合があります)、何時でも相談することができます。

URL:https://www.wakamono-support.jp/line

生きづらびっと

NPO法人自殺対策支援センターライフリンクが運営しています。

生きていくのがつらい、消えたいと感じたり、孤独だと感じる気持ちを相談することができます。

辛い気持ちを受け止めてくれるだけでなく、必要があれば様々な分野の実務的支援にも繋げてくれます

URL:https://yorisoi-chat.jp/

こころのほっとチャット

NPO法人東京メンタルヘルス・スクエアが運営しています。
様々な悩みを、チャットを通してカウンセラーに相談することができます。
無料で、匿名で相談することができます。

相談時間は次の通りです。
第1部:毎日午後12時~午後3時50分(受付は午後3時まで)
第2部:毎日午後5時~午後8時50分(受付は午後8時まで)
第3部:毎日午後9時~午後11時50分(受付は午後11時まで)
早朝:月曜日午前4時~午前6時50分(受付は午前6時まで)


1回50分で、1日1回まで相談することができます。
相談が集中している場合は返信までに時間がかかってしまう場合があります。

URL:https://www.npo-tms.or.jp/service/sns.html

BONDプロジェクト

NPO法人BONDプロジェクトが運営しています。

10代・20代の女性が相談することができます。

時間外や混雑時は自動応答でメッセージが届くので、時間をおいてから再度アクセスしてください。

相談受付時間は、月曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日の午前10時~午後10時まで(最終受付午後9時30分まで)です。

URL:https://bondproject.jp/line.html#id

まとめ

今回は、子どもが相談することができるホットラインについてまとめました。

改めて、相談先をご紹介します。

※本記事の内容は2022年9月時点の情報です

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